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スウェーデンのDavid WenngrenによるLibrary Tapesの、自身のレーベルAueticからリリースされた5thフルアルバム。本名名義でのリリースや、Danny NorburyとのユニットLe Lendemain、女性ヴォーカルYlva WiklundとのユニットMurralin Laneなどのリリースはありましたが、Library Tapesとしては2008年作の『A Summer Beneath The Trees』以来2年振りのリリースとなります。
もの悲しい郷愁を誘うピアノと、そのピアノフレーズのすき間でクランチノイズ〜テープノイズ、カタカタとした物音のようなフィールドレコーディング・サンプルなどが微かにざわめく、ピアノ主体のミニマルなポスト・クラシカルサウンド。ゆらゆらとしたシンセドローン〜さざ波のノイズドローン、幽玄的な反響音などが漂う中に、ゲストのDanny Norburyのチェロを溶け込ませた浮遊感のあるドローン〜アンビントトラックも2曲見せていますが、基本的にはシンプルなピアノ・ソロにちかいトラックが揃ったアルバムとなっています。前作がストリングス〜ホーン〜ギターなどの入った、音数も多く盛り上がりのある楽曲も聴かせているアルバムでしたが、今作はその路線ではなく、また初期の頃のモノクロの寂しげなワンシーンをしみじみと描いているようなサウンドを繰り広げています。Max Richter、Sylvain Chauveau、Goldmund、Nils Frahm、Rachel Grimesや、Sonic Piecesのピアノソロ作品のファンのかたなどにオススメです。全9曲29分収録。
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