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即完売となった2010年作の『Music For Lovers Music Versus Time』に続いてSonic Piecesからリリースされた、F.S.BlummことFrank Schultge BlummとNils Frahmの、ベルリン在住のふたりのアーティストによるコラボアルバムの第2弾。先に布の表紙を使った本型のパッケージの、第2弾の『Music For Wobbling Music Versus Gravity』のみの1枚組の限定盤がリリースされておりますが、廃盤になっていた第1弾の『Music For Lovers Music Versus Time』もオマケで追加した2枚組盤も後からリリースされました。
ぽろぽろと柔らかくつま弾かれるアコギのアルペジオ〜優しい五月雨のフレーズ、時おりアブストラクトに崩した細やかなアコギのフレーズと、朴訥とした温かみのあるピアノのフレーズ〜流れるような流麗なピアノのフレーズを中心に、若干のマイクロ・エレクトロニック・サウンドやクランチ・ノイズなどの微細なまたたきのサウンドも加えた、穏やかなアコースティック・インスト〜エレクトロ・アコースティック〜ポスト・クラシカル〜エクスペリメンタル・サウンド。前作はゲスト・ミュージシャン達による管楽器やストリングスも入っていた楽曲もありましたが、今作はサウンドの路線は変わらずも比較的もう少しサウンド全体がシンプルになった印象で、空間にすき間を取った緩んだ空気感を持って、実験的でもありかつ穏やかで牧歌的な雰囲気のある美しい黄昏のフォーキー・サウンドを聴かせています。引き続きしっとりとしたアコースティック・インストやポスト・クラシカル系の作品のファンのかたにも、フォーキーな要素を取り入れたウォーミーなエクスペリメンタル系の作品にファンのかたにもオススメなアルバムです。新作にあたる『Music For Wobbling Music Versus Gravity』が全15曲44分収録、前作の『Music For Lovers Music Versus Time』が全9曲37分収録。見開きの硬い紙パッケージにCD2枚を収めた、CD2枚組でのリリースです。こちらの2枚組のほうが通常盤扱いになります。500枚限定でのリリース。