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UKオックスフォードのJerome Alexanderのソロ・プロジェクトMessage To Bearsの、Dead Pilotから2009年に限定500枚のCDでリリースされていた廃盤1stアルバムがアナログ盤で再発。この界隈のレーベルの限定リリースとしては、500枚というプレス数は決して少ないことは無くむしろ多い部類に入りますが、非常に人気があり完売するのも早かった再リリースが望まれていた1作になります(リリースされてしばらく経ってから今作の存在を知ったときはすでに完売・廃盤になっていたため、当店も当時CDを入荷出来ませんでした)。
Nick Drakeをはじめとする60〜70年代ブリティッシュ・フォークを思わせる、細やかにつま弾かれるアコギのアルペジオ〜穏やかなフレーズと、しみじみともの悲しく奏でられるヴィオラ〜ピアノのクラシカルな響きのサウンドで聴かせる、ノスタルジックな郷愁を誘うアコースティック・インスト〜ポスト・クラシカル〜室内楽ポストロック。トラックによっては時おり打ち込みのビートや、ヴォイスサンプル〜コーラスなども取り入れていますが、基本的には電子系の要素はほとんど感じさせない生音の主体のインストで、アンビエンスな柔らかさのある心地良いフォーキーテイストと、厳かで美しいクラシック・テイストが上手くかみ合った味わい深い世界を作り上げています。Balmorhea、Peter Broderick、Last Days、Olafur Arnalds、Woodworkingsなどの、アコースティック〜オーケストラ・タイプのメランコリックなサウンドのファンのかたなら間違い無しの名盤です。前述の通り現在CDはすでに廃盤でデジタルのみとなっておりましたので、フィジカルで今作を入手されたいかたはこちらをお見逃し無く。180gの重量盤で限定250枚でのリリースです。