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12インチEPのリリースはありましたが、アルバムのリリースとしては2010年作の『Holkham Drones』以来4年振りのリリースとなる、UKのLuke Abbottの2ndフルアルバム。
トライバルなアブストラクト・ビート、モコモコと不鮮明に刻まれるエレクトロニック・ビート、不規則に崩したフリーフォームなビートなどと、空間を行き交うカラフルでトリッピーなエレクトロニクス〜エフェクト音などの断片、レトロなエレクトロニック・サウンド、キャッチーなシンセ〜歪んだスペーシーなシンセ〜なだらかなアンビエント・シンセ〜音圧の強いノイジーなシンセなどの多彩なシンセ・サウンドを組み合わせた、サイケ〜コズミックなエクスペリメンタル・テクノ〜プログレッシヴ・ハウス〜アブストラクト・エレクトロニカ。前作もストレンジでねじれたサウンドの多彩なトラックを聴かせていましたが、ミニマル・ミュージック〜スピリチュアル・ジャズなどからも影響を受けたという今作は、ダイナミックでダンサブルなフロア仕様のトラック〜Nathan Fakeのような幻想的で美しいダンス・トラックもある一方で、クラブ・ミュージックのフォーマットから完全に逸脱したアブストラクトなトラック、ドリーミーなアンビエントから一転ストレンジな電子音響、ローファイで荒いビートのアバンギャルドなトラックへと発展するトラックなどもあり、前作以上にさらに多様で自由度の高いサウンドを繰り広げているアルバムとなっています。前作のファンだったかた、Border CommunityのオーナーHoldenの作品など、独創的〜実験的なビート・トラックのファンのかたにオススメなアルバムです。全9曲53分収録。
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