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リミックス〜レア・トラック集、LPでのStephan Mathieuとのコラボ作などのリリースはありましたが、単独名義のオリジナル作品としては2010年作の『Singular Forms (Sometimes Repeated)』以来3年振りのリリースとなるフルアルバム。
前作の『Singular Forms (Sometimes Repeated)』から始まった3部作の2番目にあたる作品となり、『Singular Forms (Sometimes Repeated)』は抽象絵画からインスピレーションを受けて制作されていますが、『Kogetsudai (向月台)』と名付けられた今作は日本の枯山水からインスピレーションを受けて制作された作品となります。微かな低音〜機械の一定音のようなドローン、チリヂリとした細かいノイズ、精緻な信号音〜電子音などのマイクロ・デジタル・サウンドと、わずかなピアノやビートのような形をとったエレクトロニクスなどによる静寂のサウンドのなかで、艶っぽい囁きの声のSylvain Chauveauのヴォーカルが仄暗くもムーディーに漂う、ミニマルな電子音響+ヴォーカルのエクスペリメンタル・サウンド。『Singular Forms (Sometimes Repeated)』はジャジー〜クラシカルな一面もありましたが、今作はTypeからリリースしていたEP『S.』のようなわずかな電子音の実験的なミニマル・サウンドを、ヴォーカル・トラックに仕上げたような作品に仕上がっています。全6曲24分のEP〜ミニ・アルバム・サイズの収録内容ですが、オフィシャルではアルバム扱い(Sylvain Chauveauの10thフルアルバム)としてのリリースとなっています。
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