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ドラマーとしてPan Americanへの参加、Greg DavisやRobert Hampsonとのコラボリリース、Other ElectricitiesからのFessenden、Haptic、Jon Mueller(Pele、COCOB)などとのHat Melterなど多方面で活躍するシカゴのアーティストSteven Hessと、フランスのSylvain ChauveauのプロジェクトOnの3rdフルアルバム。1stの再発盤に続いてTypeからのリリースとなりました。
今作は彼らが作品でよく使っているプリペアード・ギターや、ドラム〜パーカッション、ヴィヴラフォン、ノイズ〜エレクトロニクスなどを用いて録音した即興演奏の素材を、Onとトリオ編成でライヴ共演した事もあるFenneszことChristian Fenneszが後からそのサウンドをプロセッシング〜リアレンジ〜ミックスをするという、OnとFenneszの共同で制作。電動ノコギリが何かを切っている音のような細かく飛散するノイズ、フィードバック〜金属的なエフェクト音などによるノンビートのノイズ〜アヴァントラックや、ダウンビート〜トライヴァルなパーカッション〜アブストラクトなクランチ・ビートなどに、ベース音、プリペアード・ギターなどのワンフレーズを延々とループさせた催眠アンビエント〜エクスペリメンタル・トラックなどを展開。ストイック〜ミニマルな電子系、メロウなアンビエント、ディープなノイズトラックなどなど、音数と展開のパターンが少ないワンパートのループの長尺のトラックながらも、冗長にならずに細かいところまで目の届いた職人アーティストならではの構築力で作り上げています。Onの新作であると同時に、Fenneszの新作であるとも言える、どちらのファンのかたも要注目なコラボレーションアルバムです。全5曲48分収録。
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