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オリジナル・アルバムとしては2009年作の『Tertia』以来3年振りのリリースとなる、マサチューセッツの5人組ポストロックバンドCaspianの3rdフルアルバム。前作はThe Mylene Sheathからのリリースでしたが、今作はTriple Crownからのリリースとなりました。
デリケートなギターフレーズ〜たおやかな広がりのあるギターフレーズや、浮遊感のあるシンセ、エンジェリックなコーラス〜ドローン調に伸びた効果音的なヴォーカルなどの緩やかなサウンドと、タメの効いたパワフルなドラム〜重厚なベースによる重みと強さのあるリズム、大らかにうねるヘヴィーなバースト・ギター〜伸びやかなトレモロ、開放感と力強い爆発力の両方のある荒々しい轟音ギターなどのエネルギッシュでラウドなサウンドをミックスしたサウンドで展開される、ドラマティックなポストロック。これまでのアルバムでもExplosions In The Sky以降の類似のスタイルのバンドのなかでも頭ひとつ抜け出ている存在感のあるサウンドを聴かせていましたが、今作では元々持っていたヘヴィネスと叙情性が入り混じるスケールの大きいサウンドに、さらに壮大で荘厳なだけではない今まで以上にメロディックな一面や、スタンダードな静と動の轟音ポストロックから脱却した細かい小技の効いたアレンジや綿密に練り込まれたプロダクションの楽曲等も見せており、バンドの力量と充実度が伺えるまたさらに成長を遂げたアルバムとなっています。全10曲57分収録。
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