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ドイツのCarlsten NikolaiによるAlva Notoの、2023年3作目のリリースとなるフルアルバム。本作は2021年作の『Hybr:ID I』に続く、多彩な作曲技法を探求する『Hybr:ID』シリーズの第2作目になります。
コンテンポラリー・バレエ作品のために制作された楽曲を収録した『Hybr:ID I』と同じく、今作もコンテンポラリー・ダンス作品『Ectopia』ために作曲した楽曲を収録。仄かに佇む幽幻的なシンセのドローン〜ぼやけたベース音のドローンなどで煙った空間で、途切れ途切れに鳴らされるシンセ〜デジタル・ノイズ、チリヂリとした瞬きの微細なエレクトロニクス〜クランチ・ノイズ〜グリッチ・ノイズなどの断片的な微かなサウンドのパーツが行き交う、アブストラクトなエクスペリメンタル〜電子音響〜ダーク・アンビエント・サウンド。天体物理学の現象、科学的事象などから受けたインスピレーション元に制作された前作と同様に、今作はヘルマン・ミンコフスキーの四次元時空論という難しい物理のコンセプトを元にデザインされたサウンドを展開。IDM、インダストリアル・テクノ・トラックなどで尖ったビートの入ったトラックも見せていた前作より、今作はリズミカルなビートはほとんどなく、静ひつなアンビエント、わずかなリズムの断片が散りばめられたミニマルなエレクトロニック・サウンド+ドローンのトラックが中心で、音の圧も控えめな内省的でディープなサウンドでコンセプトである空間、時空が表現されたアルバムとなっています。全10曲77分収録。パッケージは縦18cm x 横12.5cmの縦長の特殊サイズの見開き8面パネルの紙ジャケットで、収録曲10曲それぞれの音の記号、図形を表したグラフィック図形譜付きでのリリース。
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