Atsuko Hatano & Midori Hirano : Water Ladder [CD]

ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなどの弦楽器奏者として、ポピュラー音楽、クラシックからインプロ～実験音楽などまで幅広いシーンで活躍する東京のAtsuko Hatanoと、Sonic Pieces、Dauwなどからリリースしているベルリン在住のMidori Hiranoの2人の日本人女性アーティストによるコラボレーション・アルバムがThe NotwistのMicha AcherとMarkus Acherが主宰するAlien Transistorからリリース。

瑞々しい美しい響きで奏でられる壮麗なサウンド～アブストラクトな崩したサウンドや、落ち着きのある叙情的なサウンド、ゆったりとした緩やかなフレーズやハーモニックなドローンなどをレイヤードした浮遊感のある仄暗いサウンドなどを自在に行き来する両者の奏でるピアノとストリングスによるクラシック・サウンドに、空間を覆うシンセ～コーラス、フィールド・レコーディングなども加えた、ドラマティック～シネマティックなポスト・クラシカル～エクスペリメンタル・サウンド。

水の流れのように、柔軟に形を変えていく流動的なピアノとストリングス、様々なサウンドのテイストが溶解したフリーフォームなサウンドで、優雅なクラシックから、ダーク・アンビエント、ポスト・ロック～ポスト・クラシカル+ドローン、フリー・ジャズ、現代音楽など様々なテイストが混在する、美しさと厳かな漆黒のムードが交錯する情景を巧みに描き出しています。弦楽器奏者とピアニストの両者の才が存分に発揮されている、ポスト・クラシカル、クラシックの要素を持ったエクスペリメンタル系の作品のファンのかたに大スイセンなコラボレーション作品です。全6曲41分収録。