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デジタルでのEPのリリースや、極少プレスの7インチEPなどのリリースはありましたが、アルバムのリリースとしては2015年作の前作『Endless Scenery』以来3年振りのリリースとなる、Hood〜Memory DrawingsのRichard Adamsのソロ・プロジェクトThe Declining Winterのフルアルバム。Home Assembly Musicからは今作で3作目のリリースになります。
繰り返されるなだらかで繊細なギター・フレーズ〜アコースティック・ギターのアルペジオ、不鮮明な霞んだシンセ〜シンセのドローン、タイトなドラム〜打ち込みのビートなどによる緩やかに流れるサウンドと、仄かにぼやけたトーンで静かに囁かれる叙情的な切ないうたによる、メランコリックなエクスペリメンタル・ロック〜フォーク・ロック〜インディー・ロック。前作『Endless Scenery』は弾き語りスタイルの楽曲が中心でしたが、今作はライヴ・バンドのメンバーや、Martin Cummings(Northerner)、Memory Drawingsでも共に活動するChris Cole (Manyfingers)なども参加したバンド・サウンドのトラックが中心で、90年代のHoodも思わせるポスト・ロック〜ローファイなインディー・ロック〜フォーキーなうたものから、インストのアンビエント、ヴォーカルも入れた4つ打ちのビートの幽玄的なアンビエント・テクノなども展開しているなど、これまでのThe Declining Winterの作品の流れを汲みながらも、また少しポップであったり、エレクトロニック・ミュージック寄りのサウンドなども繰り広げているアルバムとなっています。引き続きHoodのファンのかたから、ソロになってからのThe Declining Winter、Memory Drawingsの作品や、同じHoodで兄弟のChris AdamsのソロBrackenのファンのかたまで、Hood関連作のファンのかたにオススメなアルバムです。全9曲45分収録。パッケージは見開き4面パネルの紙ジャケット、盤はCD-Rで250枚限定でのリリース。
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