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90年代から活動を続けるパリのポスト・ロック〜インディー・ロック〜スロウコアバンドAcetate Zeroの7インチEP。2016年末にスプリット7インチのリリースはありましたが、単独名義でのリリースとしては、2011年作のアルバム『Le Réglage Précis Du Zéro』以来の7年振りのリリースになります。
ギターの感傷的なアルペジオともの憂気な囁きの女性ヴォーカルの、しんみりとしたローファイなフォーク〜スロウコアから、最後にノイジーなファズ・ギターのサウンドの展開へとなだれこむSide-Aの「Stalker」と、ざっりとしたファジーなギター・サウンドとエモーショナルな男性ヴォーカルのガレージッシュな蒼きインディー・ロック・トラックのSide-Bの「Fab」の全2曲を収録。00年代のリリース作の頃のテイストと変わらない、不安定な粗さがありながらも、そこからにじみでる優しさや切ないムードが沁みるうたとサウンドを今作でも聴かせています。初期作からのファンのかた、Acetate Zeroと同じように90年代後期〜00年代中頃に主にリリースしていたHood、Empress、Coastal、Arco、L'altraあたりのファンのかたに今作も引き続きオススメなEPです。通常のヴァイナルではなく、プラスチックの一種のポリカーボネートを使用したLathe Cut(レースカット)で制作された7インチ盤で限定30枚でのリリース。