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コラボ作や編集盤のリリースなどはありましたが、ソロのオリジナル・アルバムとしては2012年作の『Faint』以来のリリースとなる、12kの主宰者でもあるTaylor Deupreeのフルアルバム。
今作はTaylor Deupreeの初期の代表作とも言える2002年作の『Stil.』でのサウンドをまた新たに追求した、『Stil.』の続編的な作品として制作。もの静かに空間に染み込んでいく、デリケートなピアノ、シンセ、グロッケンシュピールなどの仄かなサウンドを、自動ループのソフトウェアなどを使わず手動でのループで重ね合わせ、なだらかに繰り返しては消えて行く儚く深遠なサウンドを構築。音の揺らぎと静けさが溶け合い緩やかに流れていく、わずかな音の変化と動きで空間内の独自の時間の流れを作り出しているような、Taylor Deupreeの研ぎすまされた感覚のマイクロ・サウンドの音の世界に引き込まれるアンビエント作品です。ミニマルな電子音響の『Shoals』〜ドリーミーなアンビエントの『Faint』などの近年の作風の流れも汲みながらもまた少し違った視点で音を探求している、引き続きこれまでのTaylor Deupree〜12K作品のファンのかたにオススメなアルバムです。全7曲51分収録。Taylor Deupreeの音楽の制作に影響を与えた自身が撮影した美しい写真の20ページの写真集と、自身の筆によるライナーノートも収められたハードカバーの本型のパッケージでのリリース。本作は現状では安価なパッケージのバージョンでのリリースの予定は無く、高価な豪華盤の本型パッケージのみでのリリースとなっています。
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