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2014年作の前作『Cloud.Not Mountain』以来2年振りのリリースとなる、サンフランシスコのTimothy ArndtによるNear The Parenthesisの7thアルバム。
ハイトーンの艶やかなシンセ〜儚くデリケートなシンセと、切ないメロディをしみじみと奏でるピアノ、仄かなノイズ〜フィードバックのドローンなどでなだらかに浮遊するノスタルジックなアンビエント・サウンド。前作『Cloud.Not Mountain』でビートレスのややエクスペリメンタル〜アンビエント寄りのアプローチのトラックを聴かせていましたが、今作はその路線を押し進め、きめ細やかなビートの入ったエレクトロニカではなく全曲ビートレスのアンビエント作品となっています。初期作からのNear The Parenthesisのエレクトロニック・サウンドのファンだったかたには少し戸惑いがあるかもしれませんが、郷愁を誘う美しいサウンドがゆったりと染み渡るサウンド全体の空気感はこれまでのサウンドと変わらないものですので、ビートレスの作品ではありますが引き続きこれまでのNear The Parenthesisの優美なサウンドのファンだったかたや、メロディックで美しいポップ・アンビエント系の作品のファンのかたなどにオススメなアルバムです。全11曲49分収録。
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