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他のレーベルからリミックス・アルバムやライヴ・アルバムのリリースはありましたが、オリジナル・アルバムは引き続きKrankyからリリースされた、Thomas MeluchによるBenoit Pioulardの5thフルアルバム。
大らかな広がりのあるデリケートなギター〜ギターのフィードバックのドローン、空間を覆うさざ波のノイズのドローンなどのシンフォニックなレイヤードに、淡くぼやけた加工を施された様々な楽器の断片的な五月雨のサウンドや、ハイトーンの仄かな揺らめきのサウンドもほんのりと漂わせた、ドリーミーなアンビエント〜ドローン〜ノイズ・ドローン・サウンド。前作『Hymnal』はサイケなアコースティック・ポップ〜エクスペリメンタル・フォーク作品でしたが、今作はヴォーカル入りのトラックは儚いウィスパー・コーラスの入りのトラックが数曲あるだけで、うた路線ではなくサイケやシューゲイズのテイストも消化したインストのアンビエント・トラックを中心としたアルバムとなっています。Jefre Cantu-Ledesma、Fennesz、Tim Heckcer、aMute、Jasper TXなどのノイズ〜ドローン〜エクスペリメンタル系のファンのかたにもオススメなアルバムです。全14曲45分収録。
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