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ソロ名義以外でも、A-Sun Amissa、Mere、Whalers Collectiveなどでも活動しているクラリネット奏者Gareth Davisもメンバーとして参加している、オランダの4人組birdtのデビュー・アルバム。元々は2012年に自主制作でリリースされていましたが、ジャケットを新装してHome Normalからリリースされました。
ゆったりとつま弾かれる穏やかなアコギのアルペジオ、郷愁を誘うアコーディオン〜シンセ、さらにクラリネット、ヴァイオン、鉄琴なども加えたたおやかなアコースティック・サウンドと、大人の渋みと朴訥とした温かみの両方を感じさせるムーディーなヴォーカルによる黄昏のフォーク・ロック。Gareth Davisの関連作はディープなミニマル・エクスペリメンタル〜フリー・ジャズ系のものが多いですが、今作は時おりアブストラクトなエクスペリメンタル寄りのテイストも取り入れながらも、基本的にはしみじみとしたうたもの路線で、ストレートに美しいアコースティック・ソングを聴かせているアルバムに仕上がっています。アンビエント〜エクスペリメンタル系の作品が中心の従来のHome Normalの作品とは少し異なる作風のアルバムではありますが、レーベルカラーとは関係なく、Jagjaguwar、Secretaly Canadianあたりのレーベルの哀愁の男性ヴォーカルのうたもの〜フォーク・ロックのファンのかたなどにオススメなアルバムです。全9曲34分収録。