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2012年作の『Screws』に続いてリリースされた、ドイツ人ピアニストNils Frahmのフルアルバム。
これまでは教会や自宅スタジオで録音したピアノ・ソロにちかいシンプルなプロダクションの作品を主にリリースしてきましたが、今作はピアノ、ローズ・ピアノ、アナログ・シンセを使って演奏したライヴ音源を、後からスタジオで編集、再構築して制作された作品となります。もちろん中心となるのはしみじみとしたセンチメンタルで美しいピアノのフレーズ〜流れるように奏でられる華麗なピアノのフレーズですが、そのピアノの音を加工したり、コズミックなシンセ〜反復のシンセのフレーズ、アブストラクトなパーカッション、ライヴ時の観客の拍手や会場の雑音なども取り入れた、ライヴ演奏の音源とスタジオ制作でのコラージュのような音源が混じり合ったポスト・クラシカル・サウンド。8分、9分台の10分ちかい曲、10分超えの長尺の曲などでは、1曲の中で組曲的に構築されたトラックも披露しており、Nils Frahmの魅力であるエレガントで美しいピアノと、それを元に新たなサウンドへと発展させた、探究心、実験精神が出会った、これまでの作品とは異なる切り口で彼のピアノ・サウンドを聴かせているアルバムとなっています。全11曲76分収録。
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