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Matthew CooperによるEluviumの、2010年作の前作『Smiles』以来3年振りのリリースとなる6thフルアルバム。
ハーモニックに重なり合う浮遊感のあるたおやかなシンセのドローンやチャーチ・オルガンのような音色の荘厳なシンセのドローン、空間を覆うハーシュ・ノイズ〜ホワイト・ノイズ〜フィードバック・ノイズ、緩やかなギターのドローン・サウンドなどが広がっていく壮大なサウンドと、厳かなピアノ〜ストリングスなどのクラシック・サウンドや、わずかなエレクトロニック・サウンドなどを組み合わせた、センチメンタルで美しいアンビエント〜ドローン〜エクスペリメンタル〜ポスト・クラシカル・サウンド。前作『Smiles』はアルバムの半分以上のトラックにヴォーカルもフィーチャーしたエクスペリメンタル・ロックな趣の強い作品でしたが、今作はまたインストに戻りEluvium本来の霞がかったドリーミーな揺らめきのサウンドと、もう一方で見せていたピアノやストリングスを使ったクラシックの要素が溶け合った、『Talk Amongst The Trees』〜EP『When I Live By The Garden And The Sea』〜『Copia』の流れを発展させたようなアルバムとなっています。美しいピアノ・ソロ・トラックもあり、Tim Heckerがもっとマイルドになったようなノイズ・アンビエント・トラックもあり、感動的な美しさのあるメロディックなアンビエント+ポスト・クラシカル+ポスト・ロックなトラックもありといった、前作『Smiles』のうた路線がダメだった初期からのEluviumファンのかたにもまたぜひ聴いてみていただきたいアルバムです。前述の通り今作は基本的にインストですが、Disc-2の最後の曲だけなんとYo La TengoのフロントマンIra Kaplanがゲスト・ヴォーカルでフィーチャーされています。その唯一のヴォーカル入りトラックは、まさにEluvium meets Yo La Tengoといったムーディーで美しいピアノ・バラードとなっています。その他にもレーベル・メイトのExplosions In The SkyギタリストMark Smithも1曲ゲスト参加しています。Disc-1に全7曲42分、Disc-2に全7曲40分を収録した、CD2枚組で全14曲82分収録。
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