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前作に引き続きドイツのDenovaliからリリースされた、ブリストルの5人組Blueneckの4枚目のリリースとなるフルアルバム。
幻想的な揺らめきのシンセ、なだらかなシンセやフィードバックのドローンなどで不鮮明に霞んだ空間に、淡々と奏でられるセンチメンタルなピアノのフレーズ、デリケートなギターフレーズなどが緩やかに染み渡る、メランコリック&ムーディーなポストロック〜クラシカルなアンビエント〜エクスペリメンタル・サウンド。これまでの3枚のアルバムは艶やかなヴォーカルもフィーチャーしたうたもののポストロック作品でもありましたが、今作はこれまでのサウンドの世界観の流れを汲みながらも、意図的にヴォーカルを取り入れなかったすべてインストのトラックのアルバムとなっています。ピアノは大々的に取り入れていますがストリングスはほとんど入れておらず、またダイナミックな重みのある展開もありますがアグレッシヴな轟音ほどの荒々しさまでは持って行かないなど、あまり音の厚みや強さを上げることなくなだらかで幽玄的な世界を描き出している、モノクロ映画のサントラのようなシネマティックな作品に仕上がっています。今回ヴォーカル・トラックは無いですが、仄暗さと優美なムードが入り混じるバンドのサウンドの基本となる部分は変わっておりませんので、引き続きこれまでの作品のファンのかたにもオススメです。全8曲30分収録。ちなみにすでに製作に取りかかっているという次の作品ではまたこれまで同様のヴォーカル入りの作品に戻るようです。
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