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スコットランドのChris HorneによるChrist.の、2009年作の前作『Distance Lends Enchantment To The View』以来3年振りのリリースとなるフルアルバム。これまではBenbeculaからのリリースでしたが、今回はParallax Soundsからリリースされました。
今作はアルバムタイトルにもなっているように、スウェーデンのフィルムメーカー/アニメーターStefan Larssonの作品『Cathexis』のサウンド・トラックとして制作されたアルバムとなります。幻想的な揺らめきのディープなアンビエント・シンセ〜スペーシーなうねりのある壮大なシンセ〜艶やかで伸びのある美しいシンセなどを重ね合わせた浮遊感のあるまどろみのシンセ・サウンドと、セリフのサンプルや、細かく弾けるグルーヴィーなブロークンビート〜ダウンビート〜不鮮明なこもったトーンのアブストラクト・ビートなどによる、硬質なビートとスペーシーで奥行きのあるアンビエント・サウンドがマッチした、シネマティックなアンビエント〜アンビエント・エレクトロニカ〜IDM。サントラと言うこともあってかすべてビートの入ったトラックではなく、切れ味のあるビート・トラック、スロウな緩めのビート・トラック、ビートを抜いたディープなアンビエント・トラックを大体3分の1ずつバランス良く振り分けたような内容となっています。ただサウンド自体はビートも深みのあるうわものもいつもながらのChrist.ならではのものですので、特にサントラ作品だという認識が無くても問題の無い、通常のChrist.の新作として堪能出来るアルバムに仕上がっています。これまでのChrist.作品、Boards Of Canada、Bola、Proem、Jegaなどのファンのかたに引き続きオススメなアルバムです。全11曲51分収録。
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