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これまですべてのアルバムを地元のStatic Discosからリリースしていた、メキシコのRuben TamayoによるFaxの6thフルアルバムがフランスのSEM Labelからリリース。SEMは12Kのようなデリケートなエクスペリメンタル〜アンビント系のリリースが多いレーベルなので、このリリースはちょっと意外でした。
強めのキック、軽快なスネア〜パッド音、小刻みなハイハット〜シンバルなどがリズミカルに刻まれる躍動感のある4/4ビート、スロウなダウンビートなどに、グルーヴィーな太めのベースをあわせたリズムと、きらびやかに連なる小刻みなシンセの反復のフレーズ〜レトロな歪みのあるスペーシーなシンセや、清涼感のある澄んだシンセ〜エレクトロニクス、なだらかな広がりのある緩いギター・サウンドなどをあわせた、メロディックなハウス〜テック・ハウス〜エレクトロニカ〜エレクトロニック・ポップ。SEMからのリリースなので今回はエクスペリメンタル〜アンビエント系の作品になったのかと思いきや、前作の『Zig Zag』と同じく4つ打ちをベースにしながらも、New Orderあたりを彷彿させる80年代風のシンセ・ポップなトラックや、ヴォーカルをフィーチャーしたインディー〜エレポップ寄りのトラックも引き続き展開。これまでの作品同様にFaxの涼し気なダンス・トラック〜4つ打ちトラック路線のファンのかたにも、メロディックなエレポップ〜エレクトロニカ路線のトラックのファンのかたにも、またGhostly International〜Kompaktあたりのハウス〜テック・ハウス〜ミニマル・ハウス作品、ポップなエレクトロ作品のファンのかたなどにもオススメなアルバムとなっています。全11曲54分収録。
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