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ex-Slowdiveのドラマーで、現在Televise名義と本名名義の両方でソロリリースしているSimon Scottの、12Kからは初のリリースとなるフルアルバム。
反響系の柔らかいエフェクトのかかった緩やかなギターフレーズ〜優しく降り注ぐ五月雨のギターフレーズ、仄かに霞んだトーンでなだらかに佇むシンセ〜反響音のドローンなどのとろとろと緩んだドリーミーなサウンドと、微細なまたたきのエレクトロニクス〜エフェクト音、空間を覆うノイズのドローンやクランチノイズ、鳥や蛙、虫の鳴き声〜水が跳ねる音などのフィールド・レコーディング・サンプルなどを溶け合わせた、壮大で美しいアンビエント〜ドローン〜エクスペリメンタル・サウンド。今作は子供の頃に見た自然の風景の記憶を音で表現することをテーマに制作されているようで、同じようなテーマで作品を制作することの多い盟友epic45の世界観にも通じる、ノスタルジックで切ないサウンドで優しく聴かせるトラックが揃ったアルバムに仕上がっています。これまで本名名義のアルバムはダーク〜ノイジーな作風のものが多かったですが、今作はSlaapwelからのアルバム『Silenne』やソロになってからのTeleviseでの作品にちかい、アブストラクトな面もありながらも彼の繊細な優しさが出ている作品となっています。12Kの綺麗目でデリケートなエクスペリメンタル〜アンビエント〜エレクトロ・アコースティック系の作品のファンのかたにもオススメです。全7曲44分収録。
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