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パリとベルリンに拠点を置くInfineからリリースされた、メキシコのCesar UrbinaによるCubenxのフルアルバム。2008年に地元のStatic Discosから1枚CDアルバムをリリースしていますが、それは12インチEPやデジタルリリースの音源からトラックをまとめた編集盤アルバムなので、オリジナル・アルバムとしては今作が初のアルバムになります。
シンプルな4/4ビート〜リズミカルな反復のエレクトロニック・ビートや、軽やかに鳴らされる涼し気なシンセ〜大らかな広がりのあるメロディックなシンセ、きらびやかなエレクトロニック・サウンドなどによる4つ打ちのダンス・ミュージックと、ドラム〜伸びやかなギターサウンド、アコギ、ピアノ、そしてムーディーなヴォーカルなどをフィーチャーしたバンドサウンドとを組み合わせた、エレクトロニカ〜ハウス〜エレポップ〜インディーロック〜シューゲイズなどなど多様なジャンルが交錯するエレクトロニック・サウンド。ストイックな4つ打ちのトラックがある一方で、New Orderのようなロマンティックなシンセ・ポップや、Radioheadのようなピアノバラード、コズミックなシンセと緩んだギタードローンのノンビートのエクスペリメンタルなトラックなども展開している、多方向に広がる要素がごった煮になったアルバムとなっています。一見とりとめも無い感じですが全体的に穏やかでムーディーな雰囲気で統一されており、Infine〜Ghostly Internationalなどの洒落たエレクトロニカ〜エレポップ作品などから、Apparat、Royksopp、KompaktのGui BorattoやWalls、地元メキシコのStatic DiscosでつながりのあるFaxやMurcofなどのファンのかたまで幅広くオススメなクロスオーバーな作品に仕上がっています。全11曲60分収録。
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