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The Boatsの片割れ、Andrew Hargreavesの本名名義でのソロアルバムが自身が運営するLaciesからリリース。2010年春のThe Boatsの来日公演では相棒Craig Tattersallが来日出来ず不参加だったため、彼がメインのひとりBoatsでサポートのDanny Norburyとともに公演を成功させた事は記憶にあたらしいところです。
ぼやけた淡いトーンでぽろぽろとつま弾かれるセンチメンタルなピアノフレーズ、アンビエンスなまどろみのシンセで佇むデリケートで物静かな空間に、ダウンビート〜泡状の細かいクリスプビートや、チリヂリとしたマイクロ・エレクトロニックサウンド、Danny Norburyによる郷愁を誘うチェロなどが溶け込んだ、儚く美しいサウンドが染みるメランコリックなエレクトロニカ。同じくLacies'からリリースされたBoatsの相棒Craig TattersallのソロプロジェクトThe Archivistと同じく、基本的にはBoats〜Sea〜Theodore & Hamblinの流れを汲むサウンドで、空間にひとつひとつの音がゆったりと染み込んでいくようなゆとりを取った、心地良い揺らぎに包まれるノスタルジックな世界を作り上げています。Moteer〜Lacies'、The Boats関連の作品ファンのかたに今作も大スイセンな1枚です。全12曲40分収録。
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