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Christian Frederickson、Greg King、そしてShipping Newsのメンバーとしてもお馴染みのJason Nobleの、現在活動停止中のRachel'sのメンバー3人による新バンドThe Young Scamelsのデビューアルバム。
作品のリリースは2010年になりましたが結成自体は2007年で、地元ルイヴィルの劇場で行われたシェイクスピア作の劇『Tempest』の公演の劇中音楽の制作のために結成され、その公演のなかで演奏された楽曲を今作に収録しているようです。ヴィオラ〜ピアノ、ヴィヴラフォン、ギターなどでゆったりと聴かせる穏やかなポスト・クラシカル・トラックをはじめ、緊迫感のあるストリングス〜ギターサウンドにドラムも加えた厳かなポストロック〜室内楽ポストロック、スモーキーなシンセ〜エレクトロニクスによるダーク・アンビエント〜エクスペリメンタル、打ち込みのビート〜エレクトロニクスも取り入れたサウンドにロマンティックなヴォーカルもフィーチャーした、Radiohead、Sigur Ros、Bjorkなどに通じるドラマティックなうた入りのトラックなどなど、劇中曲ながらもインストのクラシックなタイプの曲だけでなく様々なアプローチのトラックを展開。サウンドの曲調は同じようなトーンの叙情的な雰囲気で統一しながらも、クラシック〜ポストロック〜エクスペリメンタル・ロック〜アンビエントなど、サウンドのスタイルを使い分けて各曲毎に深みのある情景を描き出している作品に仕上がっています。劇のために作られたバンド/アルバムではありますが、あまりそこを気にしなくてもまったく問題のない、Rachel'sファンはもちろん、ポストクラシカル、クラシックの要素を取り入れたポストロックのファンに幅広くオススメなアルバムです。Rachel's〜Shipping NewsのドラマーKyle Crabtreeも参加しています。全12曲44分収録。
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