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n5MDを主宰し、Bitcrushとしてn5MDから作品をリリースしているMike Cadooの別プロジェクトDryftの2ndフルアルバムがリリース。00年代中盤以降はメインプロジェクトはBitcrushに変わり、それ以前におこなっていたDryft名義でのリリースは無くなったためもうこの名義は封印したのかと思いきや、この度前作の2002年作のEP以来8年振り、フルアルバムとしては10年振りとなる復活作がリリースされました。
BitcrushやレーベルメイトのPort-Royal、Lights Out Asiaなどにも通じるシンフォニックなオーロラシンセ〜奥行きのあるスペーシーなシンセや、ドローン調のスモーキーなシンセ〜フィードバックノイズなどのレイヤードで大らかに空間を旋回する揺らめきのサウンドの中で、テンポは緩めながらも重みと鋭さを兼ね備えたアブストラクトビート〜ダウンビート、勢いのある入り組んだブロークンビートなどがノイズ混じりの目の粗い質感で刻まれる、ドラマティック&ムーディーなエレクトロニカ〜IDM。Mike Cadooが90年代後半〜00年代前半に2人組で活動していたGridlockや、00年代初頭のDryftでのインダストリアル〜ダーク・アンビエント〜アブストラクトの流れを汲みながらも、もう少しポストロック〜シューゲイズ・エレクトロニカ〜ドリーミーなアンビントなどの今の彼の嗜好(=現在のn5MDのレーベルカラー)に沿ったテイストを加味した作品に仕上がっています。Hymen、Ant-Zen、Tympanik Audio、Rephlexなどのレーベルのエッジの効いたビートの作品のファンのかたにも、初期〜現在までのn5MD作品のファンのかたにもオススメなエレクトロニカ〜IDMアルバムです。全9曲53分収録。
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