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Richard BaileyによるProemの、オリジナルアルバムとしては8枚目、ライヴ盤も含めると通算9作目となるフルアルバム。2009年作の前作はNonresponseからでしたが、2007年作の6thアルバム『A Permanent Solution』に続いて、再びn5MDに戻ってのリリースとなりました。
重たいキックと躍動感のある重厚なベース、軽やかにチキチキと細かく刻まれるクランチビート〜グリッチーなブロークンビートが絡み合うリズミカルなビートと、なめらかで奥行きのあるアンビエンス〜スペーシーなシンセ、ダークムーディーな幽玄的なシンセや、ノイズ〜フィードバック〜シンセドローンなどの浮遊感のあるうわものをあわせた、グルーヴィーなエレクトロニカ〜IDM〜ノスタルジックなアンビエントエレクトロニカ。前作『Till There's No Breath』は全編ノンビートのアンビエント・アルバムでしたが、今作はアルバム前半は正統派IDMトラックではじまり、中盤以降はミドルテンポのブレイクビーツ〜生ドラムのサンプルや、ピアノ、キャッチーなエレクトロニック・サウンド、ヴォイスサンプルなども使ったポップ・エレクトロニカや、ポストロックのテイストの入ったトラック、ビート感の希薄なドリーミーなアンビエントなども展開。これまで彼が見せてきたいつくかのスタイルをすべて盛り込んだような、クールでダークでポップなエレクトロニカ〜IDM作品に仕上がっています。n5MD、Merck、Sending Orbs、Toytronic、Benbecula作品のファンのかたなどに今作もオススメなアルバムです。全14曲50分収録。
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