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オーストラリア メルボルンのAlex GillettによるBoy Is Fictionの1stフルアルバム。Sun Sea Skyからリリースされたのは2009年ですが、元々はUKのList Recordsから2007年にリリースされていたもののUS盤リリースとなります。
仄かにまたたくグリッチーなアブストラクトビート、緩やかなダウンビート、アブレッシヴなブロークンビートなどを使い分けたリズムに、ぼやけたトーンでしっとりと奏でられるピアノ〜儚気なシンセのメランコリックなメロディ、ファジーなシンセ〜ノイズドローン、細かいアブストラクトなエレクトロニクスなどをあわせた、シネマティックなアンビエント・エレクトロニカ〜IDM。ノンビート〜緩いテンポのビートによるやや厳かで陰のあるダーク・アンビエントなムードのトラックや、アグレッシヴなビートとノイズなどによる尖ったダーク〜インダストリアルなビートトラック、艶のある音色で染み渡る悲しくも美しいセンチメンタルなトラックなど、Near The ParenthesisとBitcrushがブレンドされたような、やわらかい叙情性とダークで硬質な面が入り混じる世界を作り上げているアルバムです。アルバム前半はアンビエントなトラック中心で、全体的にもビートが強めのトラックのほうが少なめですが、Ad Noiseam、Hymen、Tympanik Audioあたりの作品の世界観がお好きなかたにもオススメなアルバムです。全10曲49分収録。パッケージはちゃんとした通常のジュエルケースですが、盤はCD-Rでのリリースとなっています。
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