Billy Mahonie : What Becomes Before [CD]

Glider〜Meets Guitar〜Jet JohnsonなどでもリリースするギタリストGavin Bakerが率いる、UKのポストロックバンドBilly Mahonieの2001年作の2ndフルアルバム。
絶妙な間をもったタイトなリズムと繊細な黄昏のギターフレーズによる、スロウコア、Slint〜ルイヴィル系のアーティストにも通じるダークムーディーなサウンドや、緩やかな情景を描くメロウなサウンドと、緊張感溢れるギターフレーズ〜ザックリとした切れ味のある硬質なギターサウンド、オルタナ的なテイストも感じさせる目の粗いジャングリーなギター〜歪んだリフなどのアグレッシヴなサウンドとで聴かせるインスト・ポストロック。すっきりとまとまった音ではなく、緩急どちらのトラックでもザラついた質感で不穏なムードの漂う、San Lorenzo、Grover、Ganger、Lemko Hall、Shipping News、Dianogahあたりとリンクするソリッドなトラックを作り上げています。以降の作品は切れ味がやや減速していきますが、今作(やこれ以前の1stや7インチEP)はポストロック黎明期のUKポストロック〜ポストコアバンドならではのサウンドを奏でています。全11曲68分収録。ちなみに2009年年末にはStatic Caravanから新作がリリース予定です。

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