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2005年のデビュー作以降n5MDから順調にリリースを重ねる、カナダはバンクバーのStephen HummelによるsubtractiveLADの2007年作の3rdフルアルバム。
目の細かなブロークンビートと荘厳に漂う仄暗いアナログシンセで聴かせる、前作路線のややダウナーなディープアンビエンスなIDM~エレクトロニカだけでなく、今作後半部ではストイックな雰囲気が抜けた緩やかなトラックも展開。持ち味の凝った硬質なビートを用いず、シンセ~ノイズのざわめきのドローンに、細かなエレクトロニクスの破片やヴォイスサンプル~フィールドレコーディングサンプル、反響系のエフェクトのかかった弛緩したギターなどもドリーミーに漂わせた、美しい広がりのあるノンビートのアンビエント・サウンドなども繰り広げています。これまでの彼の精緻なビートトラックのファンだけでなく、Eluvium、Portal、Last DaysなどやKrankyアーティストのファンのかたなどにもオススメなアルバムに仕上がっています。