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ご存知ミネソタの3人組Lowの、Sub Popからは2作目、オリジナルアルバムとしては通算8作目となる2007年作のフルアルバム。
アラン&ミミ夫妻と長らく鉄壁のトライアングルを形成していたベースのZak Sallyが脱退して、今作からはMatt Livingstonが新ベーシストとしてメンバーに加わっています。前作『The Great Destoryer』でラウドでダイナミックなギターサウンドや突き抜けたポップな面を取り入れていましたが、今作はまたそれとは違う打ち込みのビートやシンセなどを多用した新たなサウンドを展開。ひりひりとした緊張感がすき間からにじむ、淡白なドラムとギターフレーズの残響音で聴かせる以前のLowとは異なり、ギターのフィードバックやシンセ、ノイズ~エフェクトなどがすき間を埋めるように薄い膜となって効果音的にバックに配されて、その中で緩いテンポのアブストラクトビート~ベースのリズムとヴォーカルハーモニーが穏やかに響いていく美しいうたを聴かせています。コーラス~ヴォーカルパート、ドラムマシーンのループなど確かにこれまでと違う新たなモードに入っているのですが、違和感なくLowの真芯にあるヴォーカルハーモニーとその雰囲気が溶け合っていて、アグレッシヴなバンドサウンドの前作よりも打ち込み~シンセを多く用いた今作のほうがLowのうたと相性が合っている結果となったアルバムに仕上がっています。前作に引き続きDave Fridmann録音&共同プロデュース。CDは綺麗なブックレットの付いた少し凝った紙ジャケットでのリリースです。