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2023年作の前作『Paths』以来2年振りのリリースとなる、quiet detailsの主宰者のUKのAlex GoldによるFields We Foundのフルアルバム。自身のレーベルquiet detailsからは今作が初のリリースになります。
ハーモニックに重なり合う歪んだ不鮮明なシンセ〜反響音のドローン、微かに振動しながら底の方を這うように伸びていく重みのあるベース音のドローンと、チリヂリとした細かい粗いノイズ〜フィードバック・ノイズ、フィールド・レコーディングのサウンドなどを組み合わせて緩やかに流れる、催眠的〜瞑想的なミニマル・アンビエント〜ドローン・サウンド。前作同様に今作もそれまでの作品であったピアノやギターを使ったサウンドは取り入れず、モジュラー・シンセとテープ・マシンを主に用いて、初期作のような牧歌的でオーガニックなサウンドではなく、ややディープ〜ノイジーな面もある長尺のトラックで展開されているアンビエント〜ドローン作となっています。現在は寛解に至っていますが、本作はAlex Goldがリンパ腫と診断され集中的な治療を受けていた2024年に制作されており、本作から得るアーティストの利益は全てUKのミルトンキーンズ大学病院のがんセンターに寄付されます。これまでのquiet detailsのリリース作と同じく、デジタル版は各曲名も付いた全5曲に分けられていますが、フィジカルのCD盤は曲間が区切られずすべての楽曲をひとつにまとめた全1曲50分での収録になります。見開き6面パネルの紙ジャケットでのリリース。