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90年代後期に活動していたUSアーカンソー州のエモ〜インディー・ロック・バンドEveryone Asked About Youの、全音源をリマスタリングしてコンパイルしたディスコグラフィーがNumero Groupからリリース。2023年に先にアナログ盤(とカセット・テープ)でリリースされていましたが、Numero Groupのディスコグラフィー再発にしてはめずらしく、今作は後からCDでもリリースされました。
アグレッシヴなドラム〜ジャングリーな粗いギター・サウンド、ねじれてよれたギター・フレーズで駆け抜ける前のめりの勢いのあるサウンドと、調子のはずれたラフでキュートなメインの女性ヴォーカル〜熱いパンキッシュな男性ヴォーカルの男女ツイン・ヴォーカルの切なくもメロディックなうたによる、蒼さほとばしるセンチメンタルなエモ〜インディー・ロック。Rainer Maria、Jejuneなどの同時期の女性ヴォーカルのエモ・バンドから、Braid、The Rentals、That Dog、Superchunkあたりなどまで通じる、バンドのメロディックで痛快なポップでパンクなトラックが全て揃ったアルバムです。オリジナル盤が中古市場ですべて高額化している、1997年作のデビュー7インチEP、1998年作のスプリットEP、2nd EPの全7インチ・リリース収録曲と、1998年に録音されてはいたけれど長らくリリースされず、2012年になって300枚弱限定のLPのみでリリースされた1stアルバム『Let's Be Enemies』の全11曲の、バンドがリリースした全楽曲の19曲を収録。