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2014年作の前作『Adrift』以来10年振りのリリースとなる、Bernd JestramとTo Rococo RotのRonald Lippokによるドイツの2人組Tarwaterのフルアルバム。前作〜前々作と2010年代はBureau Bからアルバムをリリースしていましたが、今作はまた00年代半ばに2作アルバムをリリースしていたMorr Musicからリリースされました。
ドラム〜パーカッション、打ち込みのビートを織り交ぜた複雑に入り組みながらもリズミカルで軽快なリズムと、浮遊するコズミックで催眠的なギター〜シンセ〜エレクトロニクス、煌くメロディックなギター・サウンドや、アコースティック楽器のムーディーで柔らかいサウンドに、穏やかに囁くヴォーカルのジェントル〜ダンディーなうたもフィーチャーした、センチメンタルなエクスペリメンタル・ポップ〜インディー・ロック〜エレクトロニック・ポップ。柔軟に形を変えるエレクトロニック・サウンドを全編に巡らせながらも、そこにリズムとギター・サウンドも巧みに組み合わせて、サイケ・フォークやネオアコ風のトラックから、クラウト・ロック、スペース・ロック、ポスト・ロック、エレクトロニカ、ダウンテンポなどまで、多彩なテイストを取り込んだ変幻自在の表情豊かなサウンドを繰り広げています。これまでのTarwaterの作品のファンの方、The Notwist、Dntel、Benoît Pioulard、Sin Fang、B. Fleischmann、Lali Puna、Masha Qrellaなどなど、Morr Musicからリリースしているエレクトロニカ、インディー・ロック、インディー・ポップ、エレクトロニック・ポップ作のファンの方にオススメなアルバムです。Schneider TM、Alva Noto、Masha Qrellaなどがゲスト参加。Alva Notoは本作のジャケットのデザインも手掛けています。全12曲38分収録。