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Jan Jelinekが立ち上げたレーベルFaiticheの第1弾として2008年にリリースされていた、Ursula Bognerのアルバムが収録曲を1曲追加して、ハードカバーのブック仕様のパッケージで再発。
当初本作はドイツの主婦/薬剤師のUrsula Bognerが残した音源のリリースであるとされ、彼女の写真や詳細なバイオグラフィーまで用意されていましたが、この度それらはすべてフェイクで彼女は架空の人物で、本当はJan JelinekとDekorder、Kranky、~scapeなどからリリースしているAndrew Peklerのふたりによるプロジェクトであったと明かされました。歪んで波打つレトロなシンセ〜スペーシーなまたたきのエフェクト音、細かい反復のシンセ、丸みのあるトリッキーな泡沫のエレクトロニクスなどが無重力空間を浮遊するように浮かび上がってゆらゆらと漂う、コズミックなエレクトロニック・サウンド〜エクスペリメンタル・サウンド。チープでコミカルな雰囲気の中にも、リズミカルな躍動感やひとつひとつの音が創造力をかき立てるピュアな輝きのある、初期の電子音楽〜シンセサイザー・ミュージックなどのファンのかたにオススメなアルバムです。全16曲37分収録。
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