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現在はNeigeとドラマーWinterhalterの2人組となっている、フランスのAlcestの2年振りのリリースとなる4thフルアルバム。
デリケートな淡いギター・サウンド〜反響系のエフェクトのかかったソフトなギター・フレーズ、開放的な広がりのあるノイジー・ギター〜伸びやかなトレモロなどによるアトモスフェリックなギターサウンドと、優しいウィスパー・ヴォーカルによる甘美なうたで鮮やかに舞い上がる、ドリーミーなシューゲイズ〜インディー・ロック。アイスランドのスタジオでSigur RosやAlbum Leafを手掛けるBirgir Jon Birgissonのプロデュースで録音された今作は、これまでのシューゲイズ+メタルのサウンドから、激情の絶叫ヴォーカル、ブラストビートやメタリックなノイジー・ギターを取り除き完全にシューゲイズ〜ドリーム・ポップ路線に絞った、今まで以上に美しい輝きのあるサウンドとうたを聴かせているアルバムとなっています。ブラック・メタルの要素を内包していたメタル寄りの轟音サウンドがお好きだった方には今作はソフトに感じるかもしれませんが、AlcestをJesu、Isis、Pelicanなどに通じるノイジーで激しいサウンドのバンドとしてよりも、きらびやかで美しいシューゲイズ〜ニューゲイズのバンドとして聴いてきた方には今作は今まで以上にオススメなアルバムです。SlowdiveのNeil Halsteadが1曲ヴォーカルでゲスト参加しています。