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EmeraldsのJohn ElliottのレーベルSpectrum Spoolsからリリースされた、USの女性アーティストRachel EvansのプロジェクトMotion Sickness Of Time Travelの2枚組アルバム。夫のGrant Evansとはエクスペリメンタル系のレーベルHooker Visionを主宰しており、また夫婦ユニットQuiet Eveningsとしても活躍しています。
アトモスフェリックなシンセのドローン〜なだらかに浮遊する美しい揺らめきのシンセ、伸びやかなフィードバック、チリヂリとしたノイズのドローン、ぼやけたエフェクトのかかったドローン調に引き伸された妖艶なコーラス〜ウィスパー・ヴォーカルなどをレイヤードした大らかな広がりのあるサウンドに、きらびやかな反復のシンセ・フレーズ、サイケなトリップ感のあるスペーシーなシンセなどの細やかに散りばめられた、コズミックなアンビエント〜ドローン〜エクスペリメンタル・サウンド。全曲が20分以上の長尺の作りで、近未来的なシンセのクラウトロック〜ジャーマン・エレクトロな展開から、消え入りそうなヴォーカルが浮遊するチルアウト〜ドリーミーなアンビエント、仄暗いミニマルなドローン、サイケ〜トリッピーなミニマルなシンセのエクスペリメンタルな展開等が入り混じる、澄んだ美しさとディープな実験性の両方を感じさせるトラックを作り上げています。これまでHooker Vision、Digitalisなどからリリースしてきた作品のファンのかたはもちろん、今回リリースしているSpectrum Spoolsの諸作品、またEmeraldsと各メンバーの関連作品や、タイプは少し違いますが同じ女性アーティストのGrouperなどのファンのかたなどにオススメなアルバムです。Disc-1が全2曲49分収録、Disc-2が全2曲41分収録のCD2枚組で、見開きの紙ジャケットでのリリースです。マスタリングをLawrence Englishが手掛けています。
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