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Thrill Jockeyからの2010年作のアルバム『O』に続いてShitkatapultからリリースされた、Markus PoppによるOvalのCD+DVD-ROMの2枚組の編集盤アルバム。
CDには新曲を含む12曲の未発表曲をはじめ、現在すべて廃盤となっている90年代後期〜00年代初頭のアルバムの日本盤のボーナストラックや、日本盤のみでのリリースだった2000年作の『Pre/Commers』収録曲などのレアトラックを25曲68分収録。クランチノイズとグリッチーなエレクトロニック・サウンドが絡みあうトリッキー&ノイジーな電子音響トラックと、『O』で見せたような自由度の高いサウンドながらも、きらびやかな輝きのあるメロウでポップなアブストラクト・エレクトロニカなどを聴かせています。DVD-ROMにはDisc-1のCDのボーナス・トラックとして全10曲のWAVファイル、Oval自身や佐々木敦氏(Headz)などのライナーノートのPDFファイル、ヴィデオ・ファイル、そして90年代末〜00年代初頭の頃の合計6作品の楽曲の全部で2000を超えるAIFFのオーディオ・ファイルなども収録。ソフト・ウェアをダウンロード出来るクーポンも付いていて、そのソフト・ウェアでオーディオ・ファイル素材を使って、Ovalの曲を自分で好きなように再構築やリミックスなども出来るようです。Disc-1の新曲+レア・トラックのアルバムとしてだけでなく、まさにタイトル通りこれまでのOvalの数多くの作品の奥底まで探れる、アーティストOvalの核に迫れる作品となっています。
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