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USポートランドの女性アーティストHeather Woods Broderickのデビューソロアルバム。Peter Broderickの姉でもあり、Peterと共にHorse Feathers(Kill Rock Stars)とLoch Lomond(Hush)にも参加、またLaura Gibsonのバックバンドのメンバーなどとしても活動しています。
しみじみと奏でられるノスタルジックな響きのアコギ〜ピアノ、ストリングス〜マンドリン〜オルガンの優しく朴訥としたサウンドと、彼女の幼さと大人びた雰囲気を同時に感じさせるような澄んだ美しい歌声による黄昏のフォークロック。基本はクラシックなテイストも持ったフォークロックですが、シンセのドローン〜フィールドレコーディングサンプルなどを用いたエクスペリメンタル〜アンエビントな面を見せているトラックもあり、ウォーミーな柔らかさの中にもディープな側面も顔を出す味わい深いうたもの作品に仕上がっています。弟のPeterが演奏、ミックス、プロデュースで全面参加していますが、Heatherもヴォーカルだけでなくピアノ、ギター、チェロ、フルートと多くの楽器を演奏しており、今作では姉弟揃って素晴らしい才能発揮。60〜70年代の女性ヴォーカルのフォークロックファンのかたから、ポストクラシカル系のサウンド、Drag CityやHushあたりのうたもの作品のファンのかたまで幅広くオススメなアルバムです。全10曲43分収録。大判の紙のポスターにCDが折り込まれている、特殊な形態の紙ジャケットでのリリースです。
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