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ジュリアード音楽院を卒業後、映画・劇中音楽だけでなく、Bonnie Prince Billyのアルバムや、Bjorkの『Medulla』『The Music From Mattew Barney's Drawing Restraint 9』などにも参加している、NYの若手作曲家Nico Muhlyの2006年作の1stフルアルバム。
叙情的なピアノ~美しくむせびなくチェロ、そしてクラリネット、ハープなどのオーケストラル・サウンドに、プログラミングによるリズムやエフェクトなどもかすかに加えた室内楽~クラシック・サウンド。アプローチとしてはType周辺のアーティストにも通じるのですが、アブストラクトな面やダーク・アンビエントな雰囲気はそれほど無く、どちらかと言えばもっと演劇的な世界観とドラマ性を持ったクラシックに近いサウンドを聴かせています。その輪郭のはっきりとしたプロダクションで、Sigur Ros、mum、Johann Johannssonなどのアイスランドアーティストから、Hauschka、Takagi Masakatsu、Rachel's、Max Richterなどに通じる美しく切ない世界をつくりあげているアルバムです。全7曲53分収録。