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2014年作の前作『Dogs』以来11年振りのリリースとなる、ノルウェーのKim Hiorthøyのフルアルバム。これまではSmalltown Supersoundからリリースしていましたが、今作はベルギーのDauwの主宰者Pieter Dudalがビジュアル・アーティストのJelle Martensと運営するもう一つのレーベルblickwinkelからリリースされました。
細かくリズミカルに刻まれるパーカッシヴなビート、壊れた機械のようなメタリックなパーカションによる自由度の高いトライバルなビートと、管楽器〜弦楽器〜鍵盤楽器など様々な楽器を使ったアブストラクトなアコースティック・サウンド、朧げに漂う幽幻的なシンセ〜エレクトロニクス〜エフェクト音、シネマティックなヴォイス・サンプルなどによる、メランコリックで繊細なエレクトロ・アコースティック〜アコースティック・エレクトロニカ〜エクスペリメンタル・サウンド。アーティスト本人が「演劇と日常生活の間にある、霧がかかったような場所。ゴーストノートみたいな。この中間の空間に存在する音楽を作りたかった。アコースティックなエレクトロニック・ミュージック、抽象の中に潜むエモーショナルな音楽(あるいはその逆)、そして作っているうちに崩れていくようなトラックを作りたかったんです。」と本作について語っている通り、00年代〜10年代の作品群の作風の流れを汲む朴訥としたオーガニックなエレクトロニック・ミュージック作ではありますが、これまで以上に音の形や存在感がぼやけて曖昧になり、形も崩した、実在と想像の境目のフィクショナルな世界で鳴っているように感じる、より実験性〜独創性の増したアコースティック+エレクトロニック・ミュージック作となっています。全11曲収録。