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これまでWhitelabrecsからのリリース以外では、Rohs!、VAKNAR、Seilから主にカセット・テープのみで作品をリリースしている、フランスのThéo Martinによるthmeのフルアルバム。ソロ作では6作目となるアルバムになりますが、デビュー作以来となるカセット・テープ以外でのフォーマットでリリースされるアルバムになります。
古ぼけたような煤けた質感で佇む不鮮明なシンセのドローン、霞んでぼやけたノイズでほんのりと煙った空間で、一音一音が緩やかに鳴らされるピアノ〜シンセ〜ギターなどのスロウなサウンドや、微細な泡沫状のノイズ〜エレクトロニクス、シネマティックなヴォイス・サンプルなどの繊細なサウンドが淡々と静かに繰り返される、幻想的〜幽玄的なアンビエント〜エクスペリメンタル・サウンド。初期作での明るさやきらびやかさのあったサウンドよりも、テープを使った薄らと色あせたて朽ちたような雰囲気のあるサウンドで、The Caretaker、William Basinski、't Geruis、Tsone、Altars Altarsあたりにも通じる、より深遠な白昼夢感のあるサウンドを作り上げているアンビエント作となっています。全6曲38分収録。