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Joachim Nordwallが主宰するスウェーデンの老舗エクスペリメンタル系レーベルiDEAL Recordingsから2020年年末にリリースされた、イランのPorya Hatamiのフルアルバム。Porya Hatamiは長らくコラボ作のリリースと、ソロではデジタルのみでのリリースが続いていたため、フィジカルでのソロ・アルバムのリリースは6年振りになります。
霞がかった幽玄的なシンセのドローン〜浮かんでは消えるゆったりとした波で漂う仄かなシンセなどで霞んだ不鮮明な空間の中で、ストリングス、微細なエレクトロニクス、退廃的なくすんだノイズ、フィールド・レコーディングのサウンドなどのミニマルなひとつのフレーズがループされる、ディープなミニマル・ドローン〜ダーク・アンビエント〜エクスペリメンタル・サウンド。本作は暗い歴史的事件の出来事に伴う悲劇と悲しみを表現した作品のようで、2010年代半ば期のPorya Hatamiの温もりあるドリーミーで美しいアンビエント作とは異なり、流動的に少しずつ形を変えながら陰鬱で陰のある情景を描き出していくサウンドで延々と流れる、Deaf Center〜Svarte Greiner、Jacaszek、Richard Skeltonなどにも通じるダークでエクスペリメンタルなサウンド・アート作となっています。全1曲38分収録。
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