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DusterがUpからの1998年作の1stアルバム『Stratosphere』の前に、同メンバーで活動・リリースしていた前身バンドValium Aggeleinのレア音源集がNumero Groupからリリース。
1997年に100本限定のカセットテープでリリースされていた『Dweller On The Threshold』、1998年作の500枚限定のLP『Hier Kommt Der Schwartze Mond』の2作の音源から抜粋した楽曲と、その残された2作には収録されなかった未発表曲、アウトテイクなどをリマスタリングした全25曲74分収録。ゆったりとしたタメの効いたリズムと、脱力したギター・フレーズ〜繊細なアルペジオ、緩やかに浮遊する催眠的なギター・サウンド、効果音的なストレンジなシンセ〜エレクトロニック・サウンドに、霞の奥の方から微かに聴こえる不鮮明な囁きのヴォーカルによる、物憂う気で静ひつなスロウコア〜エクスペリメンタル・ロック。メンバーの後のDuster、Built To Spillなどに繋がって行くスロウコア、オルタナ、ローファイなインディー・ロックなどだけでなく、Codeine、Bedhead、Yume Bitsu、LandingなどのValium Aggeleinのリリース時期の前後のUSバンドとも共鳴する、ポストロック〜音響、サイケ〜スペースロックなどのテイストもあるインスト・トラックも多く展開している、寂寥感のあるうたと実験的な要素も内包したサウンドが収められたアルバムとなっています。オリジナルはレア盤で入手は困難なため、長らく探していた方には見逃せない貴重な再発音源集です。
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