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引き続きこれまで3枚のアルバムをリリースしているUKのWhitelabrecsからリリースされた、某アーティストの匿名のサイド・プロジェクトGlåsbirdの2020年2作目のリリースとなるフルアルバム。
本プロジェクトは地理的に影響を受けた、あらかじめ決められた場所をテーマにしたサウンド・トラックを制作するプロジェクトで、これまで北極圏のグリーンランド、ノルウェーのフィヨルドなどをテーマにした作品をリリースしていますが、今作はロシア北部のバレンツ海とカラ海の間、北極海に浮かぶ列島「Novaya Zemlya (ノヴァヤゼムリャ)」をテーマにした作品になります。ひとつひとつの音の残響音もゆったりと広がる淡くにじんだピアノ、厳かなストリングスと、冷えた美しいトーンで仄かに鳴らされるシンセのドローン、最果ての雰囲気を演出する遠くから聴こえるラジオの放送のヴォイス・サンプルなどによる、デリケートで美しいアンビエント〜ポスト・クラシカル〜エクスペリメンタル・サウンド。本土から離れたこの島は冷戦中には核実験場もあったようで、これまでの作品と同じように寒冷地の荒涼とした広大な光景を描き出す一方で、少し暗い陰を落とした悲劇的なうら寂しい雰囲気を感じさせるサウンドも見せている、クラシカルなアンビエント作品となっています。全8曲37分収録。盤はCD-Rで限定100枚でのリリース。
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