天才職人ポップ・アルバムだった『The Age Of Adz』から5年を経てリリースされたアルバムが、シンプルな弾き語りでこの素朴で優しいうたを届けるフォーク・ロック作品だったことにまず驚き、そして感動しました。サウンド面でよく聴くと細かい所で凝っている面もありますが、今作は特に目新しいことや難しいことに挑むのではなく、魂と想いのこもった言葉を繊細なメロディに乗せた、Sufjan Stevensというシンガーのこの美しい声による生身のうたこそがすべてでした。今年一番深いところで感情を揺さぶられ感動した作品ということで、自分にとって今年のベストは今作になりました。